9月25日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜバナナの皮は滑る?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜバナナの皮は滑る?
なぜバナナの皮は滑る?
答えは、つい最近解明!踏むと皮の中の粒が潰れて ヌルヌル液が飛び出すから
詳しく教えてくださるのは
北里大学 名誉教授
馬淵 清資 先生(まぶち きよし)
- 2020年 バナナの皮を踏むと滑るのは もはや世界の常識。
- 人類がいつからバナナの皮で滑ってきたのかは定かではありませんが…
- 国民的マンガやアニメ ゲームの世界まで何人もの人がバナナの皮で滑り人々を笑顔にしてきました。
- この現象に光を当て 初めて笑いを作ったといわれているのが…
- 喜劇王として知られているチャールズ・チャップリン。
- 1915年に公開された映画「アルコール先生 海水浴の巻」の中で バナナの皮で滑るギャグを初披露。
- しかし なぜバナナの皮が滑るのかは 長らく解明されてきませんでした。
- そんな中 2014年 世界の定番ギャグの謎が明らかに!
- 北里大学の馬淵先生が バナナの皮の滑りやすさの研究で…
- 人々を笑わせ考えさせてくれた業績に送られるイグ・ノーベル賞を受賞。
- バナナの皮が滑るメカニズムを科学的に解明し世にしらしめたのです。
- ただ 馬淵先生の専門は 人工関節。
- なのに なぜバナナの皮の研究をしたのでしょうか?
- 滑らかな関節の動きが どういう仕組みでできているのかというのを説明するときに…
- 関節というのは まるでバナナの皮が滑るように滑ってるって説明してたんですね。
- ところが バナナの皮って どれくらい滑るんだ?
- と疑問に思った馬淵先生は 2010年から4年間に渡り バナナの皮の滑りやすさを研究。
- ついに解明したのです。
- バナナの皮を踏むとですね。
- 内側の白い部分の小さい粒々が破裂して その中にある ヌルヌルの粘液が飛び出して…
- それが摩擦力を低下させて よく滑るという仕組みです。
- バナナの皮の内側を拡大して見てみると…
- 小胞(しょうほう)と呼ばれる ヌルヌルした粘液が入った粒々がびっしり並んでいます。
- そのため バナナの皮を踏んで粒々が潰れると 中のヌルヌルの粘液が飛び出し…
- 靴底と地面の間に粘液の膜ができ 摩擦力が低下。
- 踏みつけた人は すってんころりん 滑りやすくなるのです。
- どれくらい滑りやすいのかというと…
- 滑りやすさの目安になるのは 摩擦係数という数字なんです。
- それを 求めるために 測定器の上にバナナの皮を置きまして滑る 踏んで滑る。
- まぁ 100回以上は滑ってみました。
- 詳しいデータを取るために 皮の表を踏んだり 裏を踏んだり…
- ひたすらバナナの皮を踏んで滑ってみた結果。
- バナナの皮が無い場合の摩擦係数は0.412だったのに対し…
- バナナの皮がある場合の摩擦係数は0.066まで下がったといいます。
- これは雪の上のスキー板の滑りやすさと ほとんど変わりません。
- ところで なぜバナナは皮の内側にヌルヌルした粘液があるのでしょうか?
ここから詳しく教えてくださるのは
植物学者でバナナの構造にも詳しい
甲南大学 特別客員教授
田中 修 先生(たなか おさむ)
- バナナの皮にヌルヌルした液がたくさんあるのはどうしてなんでしょうか?
- あのヌルヌルした液には 保水性という性質があるんです。
- 暑さと乾燥に耐えるために分厚い皮をして 中の実を守ってるんです。
- 暑い地域で育つバナナは 皮の内側のヌルヌル液で水分を守っているそうです。
ここからは詳しく教えてくださるのは
北里大学 名誉教授
馬淵 清資 先生(まぶち きよし)
- 粘液というのは 多糖類を含んでいる物質っていうのは…
- 多糖類が水を保水するといいますか…
- 馬淵先生の詳しい説明を聞きながら番組Dは こう思いました。
- 「そういや もう何十年もバナナの皮で滑ってないな…」
- 無邪気に友達と笑い合っていた あの頃 毎日が楽しかったなぁ…
- そういえば 学校の帰り道 河川敷に落ちていたバナナの皮で滑って込んで大笑いしたっけ。
- あの頃にもどりたいなぁ~
- 1941年 アメリカ・テキサス州のボーモントで新しく作った船を初めて海に浮かべる進水式の際に
- 船を滑らせるために使うオイルなどが不足していたために3.4トンものバナナを使い120mもある貨物船をバナナの皮で滑らせて進水式をおこなったとという記録があります。
チコちゃんに叱られる!なぜバナナの皮は滑る? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜバナナの皮は滑る?
について情報発信させていただきました。