8月14日放送のチコちゃんに叱られる!で
雨のニオイってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!雨のニオイってなに?
雨のニオイってなに?
答えは、微生物のオナラのニオイ
詳しく教えてくださるのは
生活環境におけるニオイや香りの役割を教えている
愛知・名古屋市 大同大学 かおりデザイン専攻 講師
岩橋 尊嗣 先生(いわはし たかし)
- 通常一般的に言われているのは 明らかに化学物質というものが存在していて…
- その中でもゲオスミンという独特のニオイ物質が存在するんですね。
- 雨のニオイは ペトリコールとも呼ばれています。
- さまざまなニオイが混ざってできていて…
- 中でもゲオスミンという物質が雨のニオイの主な要因だと言われています。
- ゲオスミンは 大地のニオイを意味する名前を持った化学物質。
- geo(大地の)smin(ニオイ)
- 一般的に下水道から匂う カビ臭やコイやナマズなどの淡水魚が持つ泥臭いニオイの原因物質と言われています。
- では このゲオスミンは どのようにして発生するのでしょうか?
- 普通一般的に言われているのは 放線菌(ほうせんきん)という…
- これは 土の中にいっぱい存在している細菌です。
- この細菌が いろんな栄養素を食料として自分の体の中に取り入れる…
- いらないものを体の外に出す すなわち排泄をする。
- その排泄の中に ゲオスミンという化学物質が含まれている。
- 人で例えれば オナラをするという風に例えることができるかと思います。
- 実は土の中には細菌が排泄物として出したゲオスミンなどの化学物質が含まれています。
- 土の上に雨が降り注ぐと そこでエアロゾル現象というものが実際に起こるということは知られています。
- エアロゾルとは 空気中に浮遊する微粒子のこと。
- 例えば スプレーの霧やタバコの煙 黄砂などもエアロゾルの一種です。
- 雨が地表に落下すると 空中には いくつものエアロゾルが発生します。
- この時 土の隙間に入り込んだ水が 両角を含んだ土の微粒子を取り込み…
- それがエアロゾルとなって大気中に舞うことで あの独特の雨のニオイを私たちの鼻へと届けているのです。
- では いったいどんな場所であれば 雨のニオイを強く感じるのでしょうか?
- ①都会の中のアスファルトとか そういうところよりも土がある条件。
- ②適度に草木が生えている そして土の存在するところ。
- ③土がある程度かき回されない静かな状態である土ということが重要な条件。
- これらの条件が揃う場所として 例えば学校のグラウンドや植え込み 近所の空き地などが想定されます。
- ということで 今回は雨のニオイを求めて都内各所を調査。
- しかし ニオイをお伝えするのは難しいので…
- ワイン一筋30年のベテランソムリエ 遠藤 利三郎(えんどう りさぶろう)さん
- と 3年前に資格を取ったばかりの新人ソムリエ 清本 祐太(きよもと ゆうた)さん
- 香りの表現が得意なソムリエの二人に雨のニオイを的確に伝えていただきます。
- しかし 梅雨入りしたというのに気持ちがいいほどの青空。
- そこで 岩橋先生に電話をしてみると…
- 岩橋先生「条件的には じょうろ みたいなもので 水しぶきが地面から上がるような感じで 上からダーっと撒いたときにフッ香りが立ちが おそらく出てくると思います」
- ということで100%の再現とはいきませんが じょうろ で水を撒いてみることにします。
- まずは神社 境内の裏手にあるコケの混じった少し固い土が醸し出す雨のニオイを…
- まずは若手ソムリエが表現します。
- 清本さん「土の香りとぬれた草 すったハーブとか そういう青い香りは取れますね」
- 遠藤さん「苔の生えた土だから そのままの香りのコメントだなと思って」
- 続いては年間5,000本ものワインをテイスティングしたというベテランソムリエ
- 遠藤さん「熱帯雨林のようなもあ~とした土が熱かったんでしょうね 湿ったワラだとか 蒸された そんなような香りが出てきていて ちょうど10年から20年熟成したボルドーの赤」
- 番組D「雨のニオイで赤ワインのニオイ?」
- 遠藤さん「しかもフレッシュな赤ワインでなくてある程度 熟成したオールドビンテージの赤ワイン」
- 続いては河川敷 石が混じる湿り気の無い固い土から出る雨のニオイとは。
- まずは若手ソムリエが挑戦。
- 清本さん「とてもミネラル豊富な香りのして 街中のコンクリートに比べると より簡素的な」
- 番組D「ミネラルが豊富なってどういうことですか?」
- 清本さん「あー 」
- 続いてはベテランソムリエ
- 遠藤さん「とても鉱物的で硬い感じ 決して果実味が豊かとかふくよかなワインではないです ドイツのモーゼル地方のスレード岩質の土壌からできるワインだとか フランスだったらロワールの上流でソーヴィニヨン・ブランから造られるサンセールというワインがありますけど そういったすごく鉱物的な硬いニュアンスのワイン 」
- 最後は都心のビルにある植え込み 街の中の比較的柔らかい土が発する雨のニオイとは。
- まずは若手ソムリエ。
- 清本さん「小学校のときにさわったような培養土とか 土の香りが非常に際立ってしました 比較的 歴史の浅い土というか う~ん」
- ベテランソムリエは。
- 遠藤さん「石油だとか灯油だとか ほこりっぽさだとか そういった単純なのに 変に雑味みたいな香りを感じました まあ例えるならば カルフォルニア辺りで売られている かなりお安めの赤 そんなようなニュアンスを感じました」
- 最後に岩橋先生に聞いてみました。
- 番組D「先生 こんな感じの表現でしたが」
- 岩橋先生「ワイン的のちょっと知っている人であれば お~なるほど そういうイメージなんだね とおそらく頭の中でイメージングできると思いますね」
- 岩橋先生「でもワインにまったく興味のない人は はっ?何言ってんの って感じですけど」
- ワインに興味のある方に伝わっただけでも幸いです!
- 岩橋先生によりますと…
- アスファルトでも感じる雨のニオイというのは 主に道端の街路樹の土から発生するものとか 遠くから風で流れてきたものなんですけれども。
- 都心部などでは そこに車の排気ガスですとかホコリなどが混じって 純粋な雨のニオイとは少し異なった特有のニオイになっているそうです。
チコちゃんに叱られる!雨のニオイってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!雨のニオイってなに?
について情報発信させていただきました。