7月9日放送のチコちゃんに叱られる!で
視聴者の丸山しゅん(5さい×2)さんからの質問で
298円をニーキュッパと呼ぶのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!298円をニーキュッパと呼ぶのはなぜ?
298円をニーキュッパと呼ぶのはなぜ?
答えは、内池さんが2秒縮めたかったから
詳しく教えてくださるのは
消費者の行動と価格の関係について研究している
専修大学 商学部 教授
奥瀬 喜之 先生(おくせ よしゆき)
- 298円のものをニーキュッパ
- ほかにも198円のものをイチキュッパ 398円のものをサンキュッパなどといいますが…
- 9と8が並ぶ中途半端な値段は端数価格と呼ばれています
- 端数価格と呼ばれる この中途半端な値段を私たちは お得にかんじますが…
- そこには2つの理由があるそうで
- 1つ目が1番左の数字です
- 人は値段を見るときに基本的に左から読んでいきます
- なので20,000円と19,800円とでは左の数字が小さくなっており…
- 実際の値段以上にお得だと感じやすいんです
- そして2つめが右側の数字の塊 9,800円が あきらかに中途半端な数字になっており切りのいい数字から値引きされたものだと感じやすいんです
- このようにお得感を感じやすい端数価格という値段
- そのことを知ってか知らずか多くのお店で使用されています
- 番組D「なんでそれをイチキュッパ ニーキュッパというふうに呼ぶんですか?」
- 奥瀬先生「それが私にもよくわからないんですよねぇ」
- 番組D「えっ!?」
- 奥瀬先生「でもですね ウワサによると あるカメラメーカーが広めた呼び方じゃないかと言われてますよ」
- 何キュッパと広めたカメラメーカーの方にお話をうかがうと…
- ここからはカメラメーカー・株式会社リコー 広報宣伝担当の 川内 拓さんにおうかがいします
- 川内さん「そのウワサは本当です きっかけは我々が1978年に発売したカメラなんです このカメラの値段が39,800円だったんです そして このカメラのCMで39,800円をサンキュッパと表現したそうです」
- 番組D「なんで そのCMでサンキュッパって言ったんですか?」
- 川内さん「さすがに40年以上も昔のことなので 正直 わからないんです でも当時 このカメラのCMを作った会社さんならわかりますよ」
- ということで早速 その会社に連絡
- なんと当時CMを作った ご本人からお話をうかがえることに
- サンキュッパを手掛けた内池望博さん
- ナショナル(現・パナソニック)の乾電池ウルトラNEOのCMで世界的に権威のあるCMの賞・カンヌライオンズで金賞を受賞したこともあるCM界のレジェンド
- 内池さん「私が39,800円をサンキュッパと言いかえました CMは秒数が短いですからサンマンキュウセンハッピャクエンというのはちょっと長いんですよ サンキュッパって言い換えると2秒縮まるんですよ そうすると連呼もできますし」
- 39,800円(サンマンキュウセンハッピャクエン)というと およそ3秒かかりますが…
- サンキュッパ っというのは1秒
- つまり2秒節約することができます
- 値段を2度連呼すれば 合わせて4秒の節約
- 4秒あれば…
- 「その分 別の情報を伝える時間使うことができます」って言えました
- つまり 何キュッパとはもともと 内池さんが短いCMの時間の中で繰り返し値段を伝え 他のセリフも追加するために使用した言葉だったのです
- 内池さん「そして言葉を見つけまして 当時人気もんだった星セント・ルイスに出演してもらってサンキュッパ って言ってもらったんです」
- 「田園調布に家が建つ」のフレーズで一世を風靡した当時の人気漫才コンビ 星セント・ルイス
- 内池さん「セント・ルイスのCMが流れて しばらくしたら広告関係の人からサンキュッパって言っていいか?ニーキュッパって言っていいか? 問い合わせがあったんです 私はどんどん使ってくださいと申し上げて ちまたでイチキュッパ ニーキュッパっていうのが乱舞しましたね」
- こうなると このCMが見たい!
- しかし なにしろ40年以上前の作品のため なかなか見つからず株式会社リコーの川内さんにも頼って…
- ようやく見つかったCMがこちら
- 番組D「いや~素晴らしいですね これでサンキュッパが」
- 内池さん「いや~」
- 番組D「どうされましたか?」
- 内池さん「確かね1発目ですからサンキュッパをもっと強調したがCMがあると思うんですよ それで世間に広まったと思うんですよ これじゃないと思います」
- 番組D「えっ!?」
- ここで内池さんからまさかの一言
- 株式会社リコーの川内さんにリモートで確認すると…
- 番組D「お送りいただいたCMが一番最初のものじゃないんじゃないかというお話がありまして」
- 川内さん「えっへへぇ~!? そうなんですか!?」
- 内池さん「サンキュッパをもうちょっと連呼したやつがあって新発売っていうタイトルも入ってると思うんですよね」
- 40年以上前のことなのでリコーの川内さんも即答できず困っていると…
- 内池さん「もう一度 撮ったらどうですか?」
- 番組D「えっ!?」
- 川内さん「えっ!?」
- 内池さん「手が覚えてますから コンテは僕が書きますから」
- ということで内池さんのコンテをもとに幻のサンキュッパのCMを再現することに
- 星セント・ルイス役を務めるのは…
- セント・ルイスさんに申し訳ないと言いながらも引き受けてくれたジョイマン
- 撮影には内池さんもリモートで参加
- 内池さん「衣装がよくありましたねぇ~ ヘアスタイルがおでこが出過ぎですけど」
- 書いていただいた絵コンテを基に厳しい演技指導が入ります
- 撮影は内池さんのディレクター魂に火が付き なかなかOKをもらえず苦悩するジョイマン
- こうしてできあがったCMはリコーをチコーに変更して完成しました
チコちゃんに叱られる!298円をニーキュッパと呼ぶのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!298円をニーキュッパと呼ぶのはなぜ?
について情報発信させていただきました。